小じわやシミに乾燥肌など、肌トラブルは多くの人にとっての悩みの種です。
これらの肌トラブルを避けるために、スキンケア用品を使用するものですが、すべてのスキンケア用品が肌にとって良い成分というわけではありません。
スキンケア用品の中には、肌にとって有害な成分が含まれていることもあります。
ここでは、スキンケア用品に含まれる危険な成分について紹介します。
有害物質は皮膚からも吸収される
小じわやシミ、乾燥肌などの肌トラブルを抱えていない人ならば、特に気にすることなくスキンケア用品を購入しても良いと感じるものですが、そのようなことはありません。
空気中に含まれる有害物質を吸い込むと体に害があるように、また農薬が含まれた食物を多く摂取すると体に害があるように、肌からも危険物質は吸収されます。
スキンケアはほぼ毎日行うものです。危険な成分が含まれているスキンケア用品を使い続けていれば、少しずつ体に有害な物質が蓄積されてしまうでしょう。
肌にすぐに症状が現れなかったとしても、どのような成分が危険なのかの知識を持つことは重要です。
よくある危険な成分
スキンケア用品に含まれる成分の中でも、特に危険であるとされる成分は界面活性剤をはじめとして、防腐剤や鉱物油、合成ポリマー、香料に合成色素です。
界面活性剤
界面活性剤とは、水分と油分を混ぜ合わせるために必要不可欠な成分といえます。
おおよその化粧品には含まれているもので、油汚れを落とす際に役立つので洗顔せっけんに含まれていることも多いです。
しかし、この界面活性剤は、肌のバリア機能を破壊してしまう可能性があります。
界面活性剤の中でも特に合成界面活性剤は危険な可能性があるので、ラウレス-3やラウリル硫酸Na、PEGなどと記載されているものには注意が必要です。
防腐剤
防腐剤も、ほどんどのスキンケア用品に含まれるもので、化粧品を長く良質に保つために必要な成分といえます。
防腐剤はアレルギー反応を引き起こすことがあるので、肌が弱い人は注意が必要となります。
代表的な防腐剤としては、パラペンやフェノキシタノール、安息香酸Naなどがあげられます。
パラペンフリーなどと記載されているものを選ぶとよいでしょう。
鉱物油、合成ポリマー
鉱物油や合成ポリマーは、スキンケア用品を滑らかにし、ツヤやハリを出すために必要な成分です。
これらの成分は皮膚呼吸を止めるほか、肌のくすみなどの原因となるので、ケイ素やミネラルオイル、パラフィン、ベンジルアルコールなどの成分が含まれるものには注意するとよいでしょう。
人工香料
匂いを持たせるための人工香料は人によってアレルギー症状や乾燥肌を引き起こさせることがあります。無香料のものを選ぶとよいです。
スキンケア用品に色合いを持たせるために、人口色素を含むものもあります。
赤色○号や青色○号などが含まれるものには注意が必要です。
オーガニックにも注意
人工合成成分が含まれていると、肌に危険だと感じて、オーガニック、天然由来のスキンケアを選ぶ人もいます。
しかし、オーガニック由来のスキンケア用品が必ずしも危険がないというわけではありません。
オーガニックや無添加、天然由来は肌に優しいというイメージが強いですが、これらの言葉には明確な定義があるわけではないというのが現状です。イメージに左右されて購入してしまっている人が多いといえます。
オーガニックとは、有機物という意味で、スキンケア用品のほとんどは有機栽培された植物由来の成分が使用されるのでオーガニックといえないことはありません。
また、花粉や食物に対してアレルギーを持つ人がいるように、オーガニック、天然由来の成分で作られたスキンケア用品でアレルギー症状を生ずる人もいます。
オーガニックという言葉だけで信用してはいけません。
必ずしも悪いわけではない
界面活性剤や防腐剤などの成分は危険であり、オーガニックや天然由来であっても必ずしも安全というわけではないといえますが、反対に必ずしも悪いというわけでもありません。
これらの成分を含んでいても、肌トラブルを生じない人もいます。
強すぎる成分は危険ですが、おおよそのスキンケア用品は、基準に則って危険のない程度の量で作られています。
重要なことは、これらの成分が少しでも含まれているからと避けることではなく、スキンケア用品に含まれる成分の中のどの成分が自分の肌に合わないのかを知ることです。
自分の肌に合う成分を見極めよう
スキンケア用品に中には、多種多様な成分によってつくられています。
界面活性剤や防腐剤は危険な成分といえるほか、オーガニック成分由来であっても、すべての人に安心できる用品であるとは言い切れません。
肌の状態が人それぞれであるように、肌に合う成分も人によって異なるものです。
自分の肌に合う成分を見極めて、健康な肌を保ってください。